トップ > 乳酸菌ニュース > 腸内細菌と子供のぜんそく発症リスクの関係

ぜんそく発症リスクと免疫系の発達

腸内細菌が、ぜんそくの発症に関係しているのではないか、という研究結果が発表されました。特定の腸内細菌4種類について、その菌が不足している幼児は、ぜんそくになってしまうリスクが高いことがわかったとのことです。

また、生息している腸内細菌の種類が少なかった子供を数年間にわたって追跡調査したところ、22人中8人がぜんそくを発症し、残り14人はほかの子供よりもぜんそく発症リスクが高いとみなされたそうです。

参考 : 子どものぜんそく、腸内細菌の不足に関連か カナダ研究

特定の4種類の腸内細菌

今回の研究結果は、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のブレット・フィンリー教授らが執筆した論文に掲載されているもので、アメリカの医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」に発表されました。

それによると、その不足が喘息発症リスクを高めるとされる腸内細菌4種類は、以下のとおり。

  • フィーカリバクテリウム
  • ラクノスピラ
  • ベイロネラ
  • ロシア

ニュース記事によると、今回命名されたようなかたちで書かれているので、いままでは特に研究されていなかった細菌なのだろうと思います。

腸内細菌にはビフィズス菌やラクトバチルス、ラクトコッカスなどの乳酸菌、バクテロイデス、大腸菌、ウェルシュ菌など、ある程度有名なものもありますが、まだまだ研究されていない菌のほうが圧倒的に多いです。

今回、ぜんそくに関与していると目される腸内細菌が見つかりましたが、それらの菌を新生児がどのように獲得するのか、なぜ不足している赤ちゃんがいるのかなどは不明のままであり、引き続き研究が必要とのこと。

わかっているのは、免疫系の発達がぜんそくに関わっており、免疫系の中心的な存在として位置する腸の免疫細胞について、生後100日間(約3ヶ月)が重要であるということです。

1歳になった時点では、どの子供の腸内細菌叢(腸内フローラ)にも違いがほとんど見られなかったらしく、最初期に免疫系を多様に発達させる衛生環境に身を置いたかどうかがカギのようです。

衛生仮説が関係している可能性

ぜんそくやアレルギーなどの疾患について、子供のころにどのような衛生環境で育ったかが関係しているという「衛生仮説」というものがあります。

つまり、清潔すぎる環境で育った場合は免疫系がきちんと発達せず、アレルギー疾患などを発症するリスクが高まり、反対にある程度、菌などに接触する環境で育った場合は、免疫系がよく発達するという仮説です。

これについては、ある程度は仕組みが解明されているようです。

免疫細胞のカナメの存在に「T細胞」があります。キラーT細胞とヘルパーT細胞がありますが、一般的にT細胞というときは後者のヘルパーT細胞を指します。

ヘルパーT細胞は、B細胞に抗体(免疫グロブリン)をつくるように指示を出したり、2つのヘルパーT細胞のバランスが乱れるとアレルギーを発症したりするといった、きわめて重要な免疫細胞のひとつです。

このT細胞は骨髄でつくられたあと、心臓の上にある「胸腺」という組織に送られて、そこで発達します。胸腺は英語で書くと「thymus」であり、その頭文字がT細胞の名前の由来となっています。

胸腺はT細胞にとっての学校のような存在であり、ここでT細胞は教育を受けます。そして免疫細胞としてしっかりと役割を果たせる、一部のT細胞のみが学校を卒業できます。

その教育の過程で、いかに多くの抗原(アレルゲン)情報を記憶できるかがカギと考えられているのですが、胸腺自体は思春期のころに最も大きくなり、その後は衰退していきます。

つまり、若いころにどれだけ多くの菌などの抗原に触れて、それをT細胞の教育に役立てることができたかが、免疫系の強さに関わってくるのです。

このことから、小さいころに清潔すぎる環境で育つと、免疫系がしっかりと抗原の情報を記憶して対抗できるようにならず、アレルギーなどの疾患を発症するリスクが高まると考えられるのです。

今回は乳児のころの免疫系の発達に関する研究なので、T細胞の発達とは関係ないかもしれません。

しかし、日和見菌のバクテロイデスが、子供のころの免疫系の発達に大きく関わっているという研究報告もあるので、やはり腸内細菌が免疫システムにおよぼす影響はかなり大きいのではないかと思われます。

粉ミルクでは善玉菌が増殖しない?

今回のニュースでは、決定的な答えは得られていないものの、授乳における粉ミルクへの依存によって、善玉菌が増えないことが免疫系に関係しているのではないか、ということが示唆される文章も掲載されています。

一方で発展途上諸国では、患者数の増加はみられない。そのため、環境的要素や、帝王切開出産の割合増、授乳における粉ミルクへの依存、抗生物質の乱用など、現代の生活様式そのものが原因となっている可能性が指摘されていた。

これについてよく関与していると言われるのが、母乳に含まれるオリゴ糖の存在です。

オリゴ糖はビフィズス菌の栄養源であり、善玉菌の代表格であるビフィズス菌の増殖を促進します。もともと赤ちゃんの腸内フローラは、生後数日間は悪玉菌が優勢な状態ですが、すぐに善玉菌が大半を占めるようになります。

それを促進・維持するためには、ビフィズス菌のエサであるオリゴ糖が必要なのではないかと考えられており、粉ミルクではなく、オリゴ糖が含まれる母乳による育児が重要であるという考え方です。

子供に限らず、善玉菌が加齢によって減少した成人の腸内でも、オリゴ糖の継続摂取によるビフィズス菌数の増加が確認されているので、これはあながち間違いではないように思います。

もちろん、完全母乳育児を盲目的にすすめるわけではありません。粉ミルクを使わなければいけないこともあると思います。

ただ、赤ちゃんの免疫系の発達について、生後間もない期間がとても重要であり、そのときに粉ミルク中心の授乳をすると、もしかしたら何らかの影響があるかもしれない、ということです。

何にせよ、親の心配事のひとつですから、この研究に関する続報を待ちたいですね。

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この記事の最終更新日は 2015年10月01日 です。

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