トップ > 乳酸菌の種類と効果 > ラブレ菌(ラクトバチルス・ブレービス亜種コアギュランス)の効果

ラブレ菌とは

ラブレ菌とは、もっとも有名な植物性乳酸菌のひとつで、正式名称を「ラクトバチルス・ブレービス亜種コアギュランス」といいます。

ルイ・パストゥール医学研究センターに在籍していた故・岸田綱太郎博士が、京都の男性は全国で2番目の長寿であるということを知り、京都の漬物を調べたところ「すぐき漬け」からラブレ菌を発見した、というのがはじまりです。

植物性乳酸菌というのは、野菜や米などの植物を発酵させる乳酸菌のことで、ヨーグルトやチーズなどの乳製品を発酵させる動物性乳酸菌と区別されています。

この区別は分類学上のものではなく、正確な定義づけはなされていません。しかし、おもに漬物やキムチなどを発酵させるときに使用される乳酸菌なので、酸や塩分の高い環境で生きられる、強い乳酸菌と考えられています。

ラブレ菌には多くの健康効果が期待できることがわかっており、「整腸作用」「免疫力アップ」「過敏性腸症候群(IBS)の症状改善効果」などが試験によって確認されています。

胃液にも腸液にも負けない

一般的に、植物性乳酸菌は厳しい環境下で棲息できる性質を持っているため、人間の持つ消化酵素に対しても強いと考えられています。

実際に、ラブレ菌は胃酸や腸液などに負けず、生きたまま腸まで届いて腸内でしっかりと働くということがわかっています。

参考 : 胃液も腸液もくぐり抜ける!「ラブレ菌」のたくましい力

カゴメの研究によれば、人工胃液で3時間、人工腸液で7時間の処理をしたあとのラブレ菌の生残性は、カゴメが保有するほかの菌株と比較して非常に高いという結果が出ています。

一般的にビフィズス菌や乳酸菌は消化液で死滅してしまい、腸まで届かないとか、腸に届いても働きが悪いなどと考えられていますが、ラブレ菌はきちんと腸内で作用するのです。

ラブレ菌の整腸作用

ほかの多くの善玉菌と同じように、ラブレ菌には整腸作用を期待できます。

ラクトバチルス・ブレービス亜種コアギュランス・KB290株(ラブレ菌KB290株)を含む飲料を2週間続けて飲んでもらうという試験の結果、飲用前に平均7回だった2週間での排便回数が、平均10.8回に上昇しました。

お通じの回数だけでなく、お通じがある日数も増加したということなので、ラブレ菌が腸内フローラを良好にして善玉菌が増えた結果、このような結果が出たのだと考えられます。

インフルエンザの罹患率の低減効果

ラブレ菌には、インフルエンザの罹患率を低下させる効果も期待できます。

人間の免疫力は、リンパ組織、腸、粘膜組織などにある免疫細胞が担っています。

体内に侵入した病原菌やウイルスを素早く排除したり、ガン細胞を壊したりするマクロファージやナチュラル・キラー細胞(NK細胞)などの「自然免疫」、外敵の特徴からより有効な武器である抗体をつくりだす「獲得免疫」などです。

これらのうち、自然免疫系のNK細胞は、インターフェロンという物質によって活性化します。インターフェロンは、免疫細胞間の伝達物質であるサイトカインのひとつで、細胞の増殖や分化、活性化などを促進する作用があります。

つまり、インターフェロンの量が増えるとNK細胞は活性化して、より外敵の排除や感染細胞の破壊などの活動が活発におこなわれるようになります。これが「免疫力が高まる」ということです。

ラブレ菌を継続的に摂取することで、このインターフェロンの量が増えることが確認されています。インターフェロンが増えるとNK細胞が活性化するため、ラブレ菌には免疫力アップの効果を期待できると言えるのです。

参考 : 「ラブレ菌」で免疫力がアップする!?

また、ラブレ菌KB290株をつかった試験では、インフルエンザの罹患率を低減する効果が期待できることもわかりました。

3,000人近くの小学生を対象にした非常に大規模な試験で、ラブレ菌を摂取しなかったグループのインフルエンザ罹患率が23.9%だったのに対して、摂取したグループの罹患率は15.7%だった、という結果が出たのです。

この試験によって、ラブレ菌を継続摂取することで、インフルエンザを発症するリスクが低下するという可能性が示されました。

※ ただし、インフルエンザワクチンの予防接種を受けた場合は、罹患率の違いはそう大きくはなく、統計的に差があるとは言えない水準だったようです。

過敏性腸症候群(IBS)の症状改善

ラブレ菌には、過敏性腸症候群(IBS)の症状を改善する作用も期待できます。

過敏性腸症候群とは、下痢や便秘を繰り返す腸の病気で、日本人の10分の1から5分の1程度の人が罹患していると考えられています。

過敏性腸症候群にはストレスや腸内フローラ(腸内細菌叢)の乱れが関係していると見られており、腸内フローラを良好にすることである程度の症状改善が期待できると見込まれていました。

過敏性腸症候群と診断された35名を対象にした試験がおこなわれた結果、摂取期間中には悪玉菌であるクロストリジウム属の数が少なくなり、善玉菌であるビフィズス菌の数が増えることがわかりました。

また、腹痛の回数が減り、水っぽい便や下痢状の便になる確率が下がり、バナナ状の健康な便が排出される確率が上がりました。

参考 : ラブレ菌に過敏性腸症候群(IBS)の症状を改善する効果が期待

いまの社会ではストレスを強く受けることが多いですが、ストレスは善玉菌を減らして腸内環境を悪化させ、いろいろな不健康な症状を引き起こす可能性があります。

その対策として、ラブレ菌はある程度有効なものであることが示唆されたのです。

ラブレ菌を含むヨーグルト

ラブレ菌を含むヨーグルトを含むヨーグルトとしては、カゴメが販売している乳酸菌飲料「カゴメ 植物性乳酸菌ラブレプレーン」などがあります。

プレーンタイプのほかに、低カロリーの「ラブレLight」、低カロリーで鉄分も含まれる「ラブレLight1日分の鉄分」、同じくビタミンB群が含まれる「ラブレLight1日分のビタミンBB」などもあります。

オリゴ糖が含まれているタイプのものもあり、ラインナップは豊富です。だいたいのスーパーで見つけられると思いますので、ぜひ探してみてください。

今回はラブレ菌の紹介でしたが、植物性乳酸菌以外にも優れた善玉菌はいろいろあります。善玉菌の大半を占めるとされる、ビフィズス菌を含むサプリメントやヨーグルトも多数あります。

このサイトでは幅ひろく善玉菌と、それを含む製品について紹介しているので、ぜひほかの記事も参考にしてください。

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