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一時的な便秘薬の服用はOK

善玉菌が減って腸内環境が悪化すると、便秘になりやすくなります。また反対に、便秘になると腸内の腐敗が進み悪玉菌が増えて、腸内環境が悪くなります。

便秘と腸内環境は切っても切れない関係。善玉菌を増やすことを考えるなら、まずは便秘対策をする必要があるのです。

便秘の対策としては、基本的には生活習慣を改善したり、食生活を見直したりして、根本的に治すことが大切です。しかしひどい便秘に悩まされている場合や旅行のときなど、急を要する場合もあると思います。

そんなときには、一時的に浣腸や下剤などの便秘薬を使うのもオススメ。ただ、便秘薬を使うときはしっかりと使い方や用量を守り、常用しないようにするなどの注意も必要です。

ここでは、便秘薬の基礎知識と、下剤などを服用するときの注意点を説明します。

便秘薬の種類

便秘薬には、即効性の非常に高い「浣腸」と、浣腸よりは効き目が遅いものの服用しやすい「下剤」があります。

浣腸とは、肛門から直接、液体をいれることで腸を刺激したり便の滑りを良くしたりして、排泄をうながすという薬、もしくはその薬を注入する行為自体をいいます。

直腸性便秘で、直腸に多くのウンチが溜まってしまっている場合や、旅行などの排便タイミングをコントロールしたいときなどに使うならば有効ですが、常用するのはカラダに良くありません。

個人差がありますが、だいたいの場合5〜10分程度で効き目があらわれます。そのため、注入後はすぐにトイレに行ける状態であることが望ましいです。トイレに行けない状態でおこなうと、非常に危険です。

多くの下剤は数時間たってから便意をもよおすようにできていますが、浣腸はすぐに便が出ます。しかも、その便意を抑えることはほとんどできません。下剤と同じ感覚で使わないように気をつけましょう。

次に下剤ですが、こちらは口からとり入れる便秘薬で、数時間から10数時間で効果があらわれるものです。

下剤には種類があり、刺激性の成分を含むものを「刺激性下剤」、マグネシウムなどを含むものを「塩類下剤」といいます。刺激性下剤はさらに、「アントラキノン系」と「ジフェニルメタン系」にわかれます。

市販されているもので特に多いのが、アントラキノン系の下剤です。これはセンナや大黄(ダイオウ)などの漢方成分、アロエなどを含むもので、これらの成分が腸を刺激してぜんどう運動をうながします。

細菌はアントラキノン系よりも効き目がソフトな、ビサコジルやピコスルファートナトリウムといった成分を含むジフェニルメタン系の下剤も増えているようですが、これも作用はアントラキノン系と同じです。

腸への刺激による排便促進ではなく、硬い便をやわらかくする目的でつかわれるのが塩類下剤です。

塩類下剤に含まれる酸化マグネシウムなどには、腸内の浸透圧を高めることでウンチの水分量を保ち、ウンチをやわらかくする作用があります。それによって、便を出しやすくなるというわけです。

弛緩性便秘には効果的

浣腸は直腸性便秘や弛緩性便秘に有効だと考えられますが、下剤は直腸性便秘やけいれん性便秘には向きません。

浣腸によって直腸につまっている便を出すことができるので、その点は有効ですが、刺激性下剤は腸の動きを活発にするものであり、便意を感じにくくなっている直腸性便秘には有効でない可能性があります。

また、けいれん性便秘は腸の過活動によるものなので、さらにその動きを助長するような下剤の服用は、効果的でないどころか逆効果になる恐れがあります。

基本的には、市販されている下剤は弛緩性便秘に対して使うものだという認識をもっておくと良いと思います。自分の便秘のタイプを知っており、さらに成分について知識がある場合は、表示を確認して使うならば問題ないでしょう。

※ それぞれの便秘の種類については「便秘の種類と対策」を参考にしてください。

服用時の注意点

浣腸や下剤を服用する場合、まず気をつけたいのは妊娠中の方や妊娠の可能性があるという方が服用することです。

浣腸や刺激性下剤を服用することで、流早産をまねく危険性があります。これらの便秘薬を使う場合は、かならず事前に医師に相談しましょう。

というよりは、妊婦さんの場合は医師に便秘であることを伝えて、きちんと相談したうえで便秘薬を処方してもらうのがベストです。自己判断で市販の薬を使わないように気をつけてください。

妊娠中でない場合も、便秘薬の服用には注意が必要です。特に刺激性下剤について言えることですが、だんだんと習慣性がついてきて、薬の量を増やさないと効かないという状態になることがあります。

薬の服用は対症療法であり、根本的な便秘の原因を取り除くものではありません。そのため、常用したり、服用量が多くなったりすることで、便秘が悪化してしまう、慢性化してしまうのは避けたいところです。

浣腸や下剤などに頼ってばかりいると、腸の自律的な運動が弱くなり、最終的には自力で排便する能力が低くなってしまうということにもなりかねません。

一時的な便秘解消のために便秘薬を使うことで、慢性的な重い便秘になってしまうかもしれないのです。それを避けるためにも常用はやめて、どうしても使う必要があるときだけ使うというのが良いでしょう。

刺激性下剤の常用によって大腸に黒ずみができる「大腸メラノーシス」(大腸黒皮症)という症状が出る場合もあります。

下剤の服用をやめれば治るそうですが、放っておくと大腸ガンのリスクが上がるという報告もあるようです。健康的に生きるためにも、対症療法ではなく、根本的な便秘対策をおこなうのが大事です。

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