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下剤ダイエットの危険性

通常は便秘を解消するために使う下剤ですが、それをダイエットに使うという方法が流行のきざしを見せているようです。

下剤でダイエットをするというのは、食べることの満足感を得ながら体重は増やさないというものであり、減量したい方には魅力的に映るかもしれません。しかし、大きな危険を伴うものであり、まったく勧められる方法ではありません。

ここでは、便秘薬を使ったダイエットの危険性について説明します。

下剤ダイエットとは

下剤ダイエットとは、その名のとおり、便秘薬をつかって体重減少をはかる方法のことです。

下剤を飲むことによって、食べたものの栄養が吸収される前に排出して、摂取カロリーを抑えようというものです。

ダイエットの基本は摂取カロリーよりも消費カロリーを大きくすることであり、運動などで消費カロリーを増やすという方法が何らかの理由でおこなえない場合、摂取カロリーを減らすしかありません。

つまり食事量を減らすことになるわけですが、断食などによるダイエットにはストレスがかかるもの。より簡単に痩せたいという人のあいだで、下剤ダイエットが利用されているようです。

下剤で腸の内容物を出すので、体重はストンと落ちる人もいるようです。その効果の高さ、即効性から人気になっているのですね。

また、下剤で腸内を洗い流すことで、腸をきれいにする効果も見込まれるというのが、下剤ダイエット肯定派の意見です。それは正しいことなのでしょうか。

下剤利用の大きなリスク

結論から言うと、下剤ダイエットは非常に危険です。健康面でのリスクがとても高く、まったくオススメできるものではありません。

まず、下剤利用時に注意すべきこととして、脱水症状があげられます。

下剤というのは薬です。便秘や硬い便で悩んでいる人が、一時的に症状をやわらげるための、いわゆる便秘薬のひとつです。薬なので、とうぜん副作用があります。その副作用のひとつが、脱水症状です。

もちろん通常の利用方法であれば、脱水症状が起こることはまず考えられません。

便秘というのは腸内で内容物が停滞してしまい、腸のどこかで詰まって排出しにくくなっているものであり、腸を刺激することなどでそれを出しやすくするのが下剤の役目です。

そのため、便秘の人が使う分には、服用する量を間違えなければ大きな副作用は起きません。

しかし、便秘ではない人が使うと、必要なものまで排出してしまう恐れがあります。腸というのは栄養を吸収して便を作る消化器官ですが、栄養や水分を吸収できずに内容物が強制的に排出されてしまうと、水分が不足してしまう可能性が出てくるのです。

また、必要な栄養が吸収できないために、細胞に栄養が行き届かず、肌トラブルが起こる可能性があります。痩せるのではなく、やつれるという状態になり、肌がくすんだり目の下にクマができたりする可能性もあります。

さらに問題なのは、腸の機能低下を招くリスクがあるということです。

腸はとても賢い器官で、脳の次に多い神経細胞を持っており、脳とは独立したかたちで自律的に栄養の吸収や余分なものの排出をおこなえます。

しかし、それだけ精密な器官である腸も、下剤の利用によって調子が狂うことがあります。薬に頼ることによって腸の本来の機能が低下してしまい、自力で排便することが難しくなる可能性があるのです。

そのため、便秘の場合でも、下剤は一時的な利用にとどめるべきです。生理前や妊娠中などは女性ホルモンの影響で便秘がちになりますし、旅行前などは出してスッキリしたいもの。

そんなとき一時的に便秘薬を使うのは有効だと思います。しかし、依存して服用しつづけたり、ダイエットのために使ったりするのは非常に良くないことです。

参考 : 便秘薬の使い方と注意点

健康的な方法でダイエットしよう

上記のように、下剤ダイエットには非常に大きなリスクがついてまわります。減量というのは苦しいものかもしれませんが、痩せるために健康を害してしまっては、あまり意味がないのではないでしょうか。

便秘薬の長期服用による腸の機能低下だけでも大きな問題ですが、不適切な方法によるダイエットを続けることで摂食障害につながってしまうというような、より重大な問題に発展するケースも考えられます。

また、便秘が直接、大腸がんを招く可能性は低いそうですが、アントラキノン系の便秘薬の使い過ぎによる「大腸黒皮症」(大腸メラノーシス)の発症については、ある程度の関連性があることが報告されています。

運動によるカロリー消費はあまり大きなものにはなりませんが、食事量を極端に減らしたり、下剤をつかって強制的に体重を減らしたりするよりは、とても健康的な方法だと思います。

長い目で見て、より健康に良い影響を与え、長く続けていけるダイエット法を選ぶことが大事です。

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