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カゼイ菌(NY1301株)とは

カゼイ菌(NY1301株)とは、日清食品グループ傘下の日清ヨークの保有する菌株で、正式名称は「ラクトバチルス・カゼイ・NY1301株」です。

ちなみに、菌株は発見した企業や個人が命名できるのですが、NY1301株のアルファベット部分は「Nissin York」の略、1301は日清ヨークの乳酸菌株の管理番号だそうです。

ヤクルト本社の「ヤクルト」シリーズとならんで有名な、日清ヨークの販売する乳製品乳酸菌飲料「ピルクル」に含まれており、ピルクルは特定保健用食品として認められています。

カゼイ菌(NY1301株)はほかの乳酸菌とくらべて胃酸に強く、生きたまま腸まで届き、また腸内でよく増殖します。そして、善玉菌を増やして悪玉菌を減らすという人体にとって良い働きをするのです。

善玉菌を増やして悪玉菌を減らす

腸内環境を整えるためには、善玉菌を増やす必要があります。生活習慣や食生活が乱れると、悪玉菌が増えたり、便秘がちになったりするもので、善玉菌は意識しないと増やすことが難しいもの。

そこでビフィズス菌や乳酸菌を外部から摂取することがすすめられるのですが、いかんせん、これらの善玉菌は口から摂ったときに、胃酸や胆汁酸でそのほとんどが死んでしまいます。

しかし、中には強い乳酸菌やビフィズス菌も存在しており、消化液に負けずに、生きたまま大腸まで達することのできるものもあります。

カゼイ菌(NY1301株)はそのひとつで、日清ヨークの調査によれば、pH3.0という強酸の人工胃液の中で4時間処理された場合にも、85%も生き残ることが確認されています。

同じ実験で、ほかの乳酸菌は0〜25%しか生き残らなかったということですから、カゼイ菌(NY1301株)の残存率の高さは際立っていると言えます。

食後の胃の中はpH3.0以上になっていると想定されるので、食後にカゼイ菌(NY1301株)を摂取することで、その8割以上の菌が胃を通過して腸まで届くということが示されています。

また、同じく同社の調査によれば、人口腸液の中で18時間処理されたときの腸液耐性率は、胆汁酸を加えていないときとくらべて他の乳酸菌が12〜44%の増殖にとどまったのに対して、カゼイ菌(NY1301株)は80%も増殖したとのことです。

これはつまり、腸内でよく増えるということを意味しています。

さらに、日清ヨークでは、カゼイ菌(NY1301株)にどれくらい善玉菌を増やす働きがあるかを調べる実験もおこなっています。ヒトの体温に近い37度で、以下の2つの環境で菌を培養して24時間後の菌数を調べたものです。

  • 善玉菌のみ
  • 善玉菌とカゼイ菌(NY1301株)

参考 : 日清ヨークのカゼイ菌(NY1301株)のひみつ | 日清ヨーク

その結果、カゼイ菌(NY1301株)と一緒に培養した場合、善玉菌のみの場合とくらべて、菌数が約20倍になったとのこと。カゼイ菌(NY1301株)が善玉菌を増やすということが明らかになったのです。

もうひとつ、悪玉菌に対する作用を調べる実験もおこなわれました。

「悪玉菌のみ」と「悪玉菌とカゼイ菌(NY1301株)」を上記と同じように培養して、24時間後の悪玉菌の菌数をしらべるというものです。

その結果、カゼイ菌(NY1301株)と一緒に培養した場合、悪玉菌のみの場合とくらべて、菌数が約60%に抑えられるというデータが得られました。

これらの調査結果を統合すると、カゼイ菌(NY1301株)は酸に強く大腸まで多くの割合が届き、そこでたくさん増え、善玉菌を増やすサポートをして、反対に悪玉菌を減らす働きもする、ということになります。

このように、カゼイ菌(NY1301株)はビフィズス菌やほかの乳酸菌とくらべてみても、特に人体に良い働きをするプロバイオティクス乳酸菌であるということが言えるのです。

参考 : 善玉菌を増やす食べ物

NY1301株を含むヨーグルト

カゼイ菌(NY1301株)を含む商品としては、日清ヨークが販売する、乳製品乳酸菌飲料の「ピルクル」や、北海道十勝産の乳製品を使用した「十勝のむヨーグルトプレーン」などがあります。

ピルクルはヤクルトとかなり似た商品で、どちらもラクトバチルス属カゼイ種を使っています。菌株だけ、前者はNY1301株、後者はシロタ株という違いがあります。

含まれている菌の数は、ピルクルが1本(65ml)あたり150億個、ヤクルト400が1本(80ml)あたり400億個。

菌数には大きな差があるように感じますが、どちらも特定保健用食品(トクホ)として認められており、毎日1本飲むことで一定の健康効果を期待することができます。

ちなみに、ピルクルのトクホ許可表示は以下のとおりです。

カゼイ菌(NY1301株)の働きにより、腸内の環境を改善し、おなかの調子を良好に保ちますので、毎日のおなかの健康が気になる方に適した飲料です。

注意点としては、ほかの乳酸菌飲料にも見られるように糖質(炭水化物)が多く含まれているということ。ピルクルには、1本あたり9.8gの炭水化物が含まれているので、飲み過ぎには気をつけましょう。

カゼイ菌(NY1301株)のほかにも善玉菌の種類は多くあり、それらを含むヨーグルトやサプリメントもいろいろあります。

ダイエット中で糖質の摂取を制限したい場合や、余分なカロリーを摂りたくない場合、また整腸作用や免疫力を高める作用を期待したい場合などは、ほかの善玉菌サプリの活用もオススメです。

このサイトでは、腸内環境において乳酸菌よりも重要な位置を占めているビフィズス菌を高配合したサプリメントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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