トップ > 乳酸菌の種類と効果 > フェカリス菌(エンテロコッカス・フェカリス)の効果

フェカリス菌とは

フェカリス菌とは、ヒト由来の乳酸菌です。正式名称は「エンテロコッカス・フェカリス」で、より詳細に言うとエンテロコッカス属フェカリス種の菌をフェカリス菌と呼んでいます。

フェカリス種という菌種の下に菌株があり、いままで研究がおこなわれているものとしては、EC-12株、EF-2001株、FK-23株などがあります。

フェカリス菌は丸くて小さい菌(連鎖球菌)であり、ビフィズス菌や乳酸桿菌(棒状の菌)よりもサイズが小さく、その大きさは約500ナノメートルと言われています。

サイズが小さいことによって、いちどに大量に摂取することができるというのがメリットになっています。善玉菌の効果は、基本的には摂取する量に比例するため、フェカリス菌はその点で注目されているのです。

免疫力アップ効果

フェカリス菌に期待できる効果として重要なのが、免疫力増強作用です。

小さいために大量に摂取できるフェカリス菌は、より腸内の免疫細胞を活性化しやすいと考えられており、風邪やインフルエンザなどの症状に対して有効だと目されています。

おもしろいのは、フェカリス菌は生菌(生きている菌)よりも、死菌(死んでいる菌)のほうが、免疫力アップの効果を大きく期待できるという点です。

参考 : フェカリス菌FK-23

上記の記事によれば、フェカリス菌FK-23株にはいくつかの健康効果を期待できるが、加熱殺菌処理された死菌のほうが免疫調節作用がより強いことがわかった、とされています。

一般的に、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は、生きた状態で摂取して、生きたまま腸まで届くことが重視されています。

これは、人体に良い作用をもたらす生きた微生物、という意味の「プロバイオティクス」という概念が浸透しているためで、市販のヨーグルトや善玉菌サプリメントはプロバイオティクスであることをアピールして販売されます。

たしかに整腸作用の点で考えれば、生きて腸まで届き、そこで短鎖脂肪酸をつくりだしてくれるほうが有効だと思われます。

しかし、免疫力の向上のためには、菌が生きている必要はありません。なぜなら、菌の成分そのものが免疫細胞と結合することで効果が得られるため、菌が生きているか死んでいるかは関係ないからです。

むしろ、加熱殺菌処理されることによって安定的に食品にすることができたり、保存しやすかったりするというメリットがあります。

便秘解消やお腹の調子を整えるという点では、殺菌処理されたフェカリス菌に大きな効果は期待できないかもしれませんが、こと免疫調節作用については、生菌のときよりも期待できると考えられるのです。

参考 : 免疫力を高める乳酸菌はどれ?

花粉症の症状緩和効果

乳酸菌やビフィズス菌については、季節性アレルギー性鼻炎、いわゆる花粉症に対する有効性が研究されています。

フェカリス菌についても、やはり同様の効果を期待して研究がおこなわれており、すでに有効であるという結果を得られています。

伊藤園中央研究所による試験で、1000億個のフェカリス菌を毎日摂取することによって、鼻をかむ回数、鼻づまり、目のかゆみなどの花粉症の症状が改善されたという結果が報告されています。

参考 : フェカリス菌の働き -action of enterococcus faecalis bacteria-

毎年、鼻の中を焼いたり、マスクや薬を利用したりする花粉症患者は多いと思いますが、シーズンが到来する前からフェカリス菌を継続摂取することで、症状がいくぶんか緩和される可能性があるのです。

フェカリス菌を含むヨーグルト

フェカリス菌を含むヨーグルトはいくつかありますが、ほかのビフィズス菌や乳酸菌の補助的な扱いとして配合されている場合が多く、メインで配合されているものはあまり見かけません。

乳酸菌整腸剤の新ビオフェルミンにも、1日の用量に3億個程度しか含まれていません。また、生きたフェカリス菌は皮膚の健康に寄与するビオチンという成分を消費する、というデメリットもあります。

参考 : ビオフェルミンは便秘に効くの?

そこでオススメなのが、伊藤園とチチヤスが共同開発した「朝のYoo」です。こちらの商品はヨーグルトではなく清涼飲料水という扱いなのですが、1本あたり900億個以上のフェカリス菌を含んでいます。

※ 含まれている乳酸菌1000億個のうち、90%がフェカリス菌とのこと。

朝のYooに含まれているフェカリス菌は加熱殺菌処理されているため、長期常温保存が可能です。ヨーグルトは冷蔵保存する必要があり、消費期限もありますが、朝のYooならそのようなデメリットはありません。

ただ清涼飲料であるため、やや糖質が高めであるというデメリットもあります。265ml入りのペットボトルで、1本あたりの炭水化物が35.7gとのことなので、食事以外に多くの糖分を摂取してしまうことになります。

たとえ免疫力向上に良いとされる乳酸菌を摂取できたとしても、生活習慣病などの原因をつくってしまっては本末転倒です。全体的な健康を考える必要があります。

その点では、やはり善玉菌サプリがより適していると考えられます。サプリメントなら余分な脂質や糖質を摂らずに済みますし、含まれている菌の数もケタ違いに多いです。

たとえば、このサイトで紹介している久光製薬の「乳酸菌(EC-12)」には、1日の摂取量あたり1兆個のフェカリス菌EC-12株が含まれています。

それでいてカロリーは2.37kcalで、脂質は0.01〜0.02gですから、生活習慣病に気をつけている方やダイエット中の方でも安心して摂取することができます。

もし満足できるヨーグルトや乳酸菌飲料がない場合は、大量摂取に向いており、かつ低カロリーである善玉菌サプリメントを選択肢のひとつに入れると良いかもしれません。

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