トップ > 乳酸菌の種類と効果 > LGG乳酸菌(ラクトバチルス・ラムノーサス・GG株)の効果

LGG乳酸菌とは

LGG乳酸菌とは、人体に良い影響を与えるプロバイオティクスのひとつで、正式名称は「ラクトバチルス・ラムノーサス・GG株」です。

※ プロバイオティクスについては「善玉菌を増やす食べ物」で説明しています。

ゴルバッハ氏とゴルディン氏という2人の教授によって発見されたため、その2人の名前の頭文字をとって「GG株」と名付けられており、その略称が「LGG」となっています。

ほかの善玉菌と同じように胃酸や胆汁酸に強く、生きたまま腸まで届くことが特徴のひとつですが、より有効に働くと考えられているのが、腸に長くとどまるという性質です。

ビフィズス菌や乳酸菌は腸内で有機酸をつくって悪玉菌を減らし、腸内環境を整える役割をはたしますが、最終的には大腸の上皮細胞の生まれ変わりと一緒に体外へと排出されます。

しかし、一部の菌株は腸に長くとどまることが知られており、LGG乳酸菌もそのひとつで「持続性乳酸菌」と呼ばれています。

LGG乳酸菌には「線毛」という組織があり、その毛のようなものが腸への付着性を高めています。腸に付着することで、LGG乳酸菌は善玉菌を増やしたり、インフルエンザ予防に役立ったりするのです。

LGG乳酸菌の整腸作用

LGG乳酸菌には整腸作用を期待できます。

健康な成人男女52名を対象にした試験で、LGG乳酸菌を含む発酵乳(ヨーグルト)を2週間にわたり摂取してもらったところ、便通や便性が改善されたという結果が出ています。

参考 : LGG乳酸菌の可能性

この試験では、便に含まれるLGG乳酸菌数が非常に多くなったことから、生きて腸まで届くことが確認されたほか、すでに腸内に存在しているビフィズス菌を増やすことも認められました。

さらに悪玉菌の代表格であるクロストリジウム属の菌の数が減り、その波及効果なのか、糞便中のアンモニア量が低下したことも確認されました。

アトピー性皮膚炎に対する効果

LGG乳酸菌には、アトピー性皮膚炎に対する効果も期待できます。

腸内環境が悪化すると、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を起こしやすくなると考えられています。それは免疫のバランスが崩れることによるもので、そのバランスを改善することが重要な対策となります。

参考 : Th221株(テトラジェノコッカス・ハロフィラス・KK221株)の効果

免疫細胞のバランスを改善するには、腸内環境を整えることが大事です。

また、小児に多いアトピー性皮膚炎の発症には、清潔すぎる環境における免疫細胞への刺激の少なさが影響しているとも言われています。

腸には全体の約70%もの免疫細胞が集まっていると言われていますが、小さい頃は未発達の状態であり、善玉菌や日和見菌、そして適度な外敵(細菌やウイルス)の侵入が免疫システムを発達させると考えられているのです。

つまり、小さいころに腸内細菌を通して免疫細胞を刺激して、いかに免疫システムを発達させるかがひとつのポイントになります。これは、思春期ごろには衰えてしまう、免疫細胞のエリートT細胞を教育する「胸腺」とも関係しています。

さて、LGG乳酸菌のアトピーに対する効果についての話に戻ります。

妊婦を対象に、出産予定日の2〜4週間前からLGG乳酸菌を摂取してもらったところ、摂取しなかったグループとくらべて、生まれた子供がアトピーにかかる数が半減したという結果が出ました。

母親の腸内環境が、そのまま子供へと受け継がれるのかはわかっていませんが、上記の研究結果からは、妊娠中に腸内環境を整えておくことの重要性がわかると思います。

妊娠中というのはホルモンの影響で便秘になりやすいものですが、普段から腸内フローラ(腸内細菌のバランス)を整えることを意識しておくことが、自分と生まれてくる子供のタメになるかもしれません。

インフルエンザ感染予防の作用

LGG乳酸菌には、インフルエンザの感染予防効果も期待できます。

マウスを使った実験で、マウスの鼻腔内にLGG乳酸菌を3日間投与したところ、免疫細胞のナチュラル・キラー細胞(NK細胞)が活性化して、インフルエンザの発症率が下がることが確認されました。

また、発症後の生存率の上昇も認められたとのことです。

別の実験では、マウスにLGG乳酸菌を経口投与することでも、インフルエンザウイルス感染後の数が減ること、発症後の症状が軽くなることが確認されています。

インフルエンザではありませんが、フィンランドやクロアチアでは子供を対象にした試験がおこなわれて、風邪に対する効果が期待できるということも認められているようです。

LGG乳酸菌を含むヨーグルト

LGG乳酸菌には、上記の整腸作用やアトピー性皮膚炎への効果、インフルエンザ感染予防効果などが期待できるだけでなく、花粉症の症状軽減、メタボ対策、大腸炎予防に関する研究もおこなわれています。

そのような、いろいろな健康効果が期待できるとして注目されているLGG乳酸菌ですが、日本国内ではタカナシ乳業が独占的にLGG乳酸菌製品を販売しています。

これは、LGG乳酸菌のライセンスを取得しているフィンランドの乳業メーカー「バリオ社」が商業権を握っており、契約できるのは1国につき1社と決められているためです。

タカナシ乳業からは、食べるヨーグルトとして「タカナシヨーグルト おなかへGG!100g」、飲むヨーグルトとして「ドリンクヨーグルト おなかへGG!100ml」が販売されています。

どちらも、1個あたりに140億個以上のLGG乳酸菌が含まれており、また健康効果について科学的な根拠があるとして国のお墨付きを得て「特定保健用食品」(トクホ)として販売されています。

ただ、やはり炭水化物が15g程度と高めに含まれているので、ほかの食事をしっかり摂ったうえでこれらの発酵乳も摂ると、糖質を多めに摂取してしまうことになります。

ダイエットや糖質制限をおこなっている場合は、同じような健康効果を期待できる善玉菌を含んだ、より低カロリーのサプリメントで善玉菌を摂ることをオススメします。

このサイトでは、LGG乳酸菌以外の善玉菌や、それを含むヨーグルトやサプリメントなどを多数紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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